当所では平成16年3月2日、若狭おばま創作料理コンテスト「味楽事始(あじがくことはじめ)」を実施しました。
 この事業は、御食国若狭にゆかりの食材をメインに使ったアイデア料理コンテストで、創作料理部門の膳臣(かしわでのおみ)賞(グランプリ作品)に『若狭ガレイの谷田部葱味噌焼き』ご飯部門の膳臣賞に『へしこリゾット』など8作品が入賞しました。
現在は、グランプリ作品をはじめ8作品を若狭おばまの名物料理として小浜の各ホテル、旅館、民宿、飲食店のメニューとして定着させる事業を展開しています。
味楽事始・・・ 小浜藩医の子・杉田玄白の著書【蘭学事始】(オランダ語訳の解剖書の翻訳書「解体新書」の苦心談)をもじって本コンテストのタイトルにしました。
膳臣・・・ 大和時代、若狭小浜の国造(くにのみやつこ)は、膳臣(かしわでのおみ)でした。つまり、天皇の料理をつかさどる、今でいうと料理長が国を治めていたのです。
御食国(みけつくに)・・・ 古来、若狭は朝廷に「御食(みけ):天皇の御食料を指す」として塩や海産物などを納めていた御食国でした。


膳臣賞を受賞した2作品についてご紹介させていただきます。
みなさんもぜひ一度料理してみてください。

創作料理部門の膳臣賞(グランプリ作品)
『若狭ガレイの谷田部葱味噌焼き』
ご飯部門の膳臣賞(グランプリ作品)
『へしこリゾット』
受賞者
鈴木健一さん(福井市)
受賞者
藤井麻未さん(小浜市)
 若狭を代表する鰈を葱味噌焼きとしました。上品な鰈と葱味噌の相性は抜群。合わせ味噌は、仕込んでおくと日持ちもするし便利な調味料。
 鰈は骨煎餅で姿盛りとし、残りの片身はシンプルに葱味噌焼きとしました。
 色合いに小浜の空豆の薄蜜煮と春の季節を感じる筍を添え豪華に演出した新しい郷土料理です。

 へしことクリームチーズのとけ具合がクリーミーで、へしこのくせをマイルドな味に仕上げました。
 そら豆とじゃがいもの食感がいいアクセントになると思います。

材料(1人前) 材料(3人前)
○若狭ガレイ 1匹
○谷田部ねぎ 2本
○そら豆 3個
○筍 1ヶ
○揚げ油
○合わせ味噌(10人分)

田舎味噌 30グラム
西京味噌 50グラム
白味噌  50グラム
卵黄 1ヶ
砂糖 20グラム
鶏ミンチ 50グラム
酒 70cc
みりん 20cc
○米 1カップ
○玉ねぎ 1/2個
○きのこ 適量
○唐がらし 1本
○にんにく 適量
○オリーブ油 大さじ1
○固形スープ 1個
○塩こしょう 少々
○クリームチーズ 100グラム
○へしこ 1/6切
○そら豆 適量
○じゃがいも 1個
○パルメザン(お好みで)
○片栗粉 少々
○チャービル 少々

レシピ レシピ
 若狭カレイは5枚卸しにする
 合わせ味噌の材料を鍋で約20分間練り上げ、仕上げに谷田部葱1本分の小口切りを入れてねぎ味噌にする
 1で卸した骨を揚げ油でゆっくり2度揚げし、素塩して骨せんべいとする
 片身は観音開きとし、谷田部葱を巻き素焼き。残褄りの上身は両褄焼きにする
 4の焼きものに葱味噌を塗り、オーブンで軽く焼く
 器に3を置き、5の焼きものを盛り付け、そら豆の薄蜜煮、ねぎ味噌焼きをあしらう
 玉ねぎ、きのこ類はオリーブと唐がらしで炒めておく
 水800mlを入れた炊飯器にといだ米、塩、こしょう固形スープを入れ、1で炒めた玉ねぎ、きのこ、へしこを入れて炊く
 炊けたらクリームチーズを蒸らす
 2で炊き上げたへしこを取り出し、片栗粉をまぶし揚げる。じゃがいももカリカリに揚げておく
 ゆがいたそら豆と4で揚げたじゃがいもとへしこを2にふりかけ盛りつける
料理のポイント 料理のポイント
●ねぎをカレイで巻いて素焼きするとき、カレイを焼き過ぎないこと。(後でオーブンに入れるため)
●味噌を練るとき、鶏ミンチをよく炒めてから残りの材料を入れること。(鶏のうま味を出すため)
●ねぎは最後に味噌がさめてから入れること。(谷田部ねぎの風味を残すため)
●へしこは、ぬか床によって味が変わるので、何種類かのへしこを使ってみて、どのへしこを使うかを決めたほうが良い。